作業療法学専攻 カリキュラム
作業療法学専攻は世界に羽ばたく研究を目指します
学生時代から海外の研究者と繋がります
現在、ニュージーランド、韓国、マレーシアの大学と学部間交流協定を締結している他、多数の海外との共同研究を展開しています。そのため毎年海外からの共同研究者や学生が来校して交流したり、教員引率で海外の大学を訪問するプログラムも行っています。また学生の卒業研究で、海外の研究者や臨床家と共同でデータ収集するなど、学生時代から海外の研究者と接する機会を創出しています。これからのグローバル社会で活躍できる学生を育てます。
学生もハイエンドな研究に携わります
大学3年生から、全ての学生が教員ごとのゼミに分かれ、卒業研究を行います。大学では、アプリ開発、外国の作業療法の調査やHead Mounted Displayを利用したVirtual Realityの研究など多岐にわたる研究がなされていますが、その中には学生が参画するものもあります。研究室によっては、学生も最先端でハイエンドな研究に携わり、実際に国内の学術雑誌に主著者として掲載されたり、海外のインパクトファクター付きの学術雑誌に教員の共著者として掲載されたりしています。これらは全国的に見ても非常に珍しい本学の特徴であるといえます。
リハビリテーション専門職リーダーを
育成する研究・研修英語
教育プログラム
専門基礎科目・専門科目
専門基礎科目
専門基礎科目は、作業療法の専門科目を理解するうえで土台となる科目であり、国家試験の約50%がこの領域から出題されるほど重要な内容が網羅されています。「人体構造学」「生理学」など、人体の構造と機能、心身の発達について理解を深めるための科目、さらに、精神医学や神経内科学などの疾病と障害の成り立ちと回復の過程を理解するための科目、保健医療福祉を推進するために、作業療法士の役割、地域との連携のあり方を学ぶ科目など、作業療法士としての総合的・基本的な知識とものの見方、判断力を養うことを目的としています。
主な専門基礎科目
運動学
ヒトの身体運動のメカニズムについて、解剖学や生理学、バイオメカニクスの観点から学んでいきます。リハビリテーションの基本となる重要な学問領域ですが、運動を文字で理解するのは決して容易ではありません。そのため、10台のiPad、解剖学のアプリ、人体解剖模型、実技等を積極的に活用しながら理解を促しています。
運動学実習
作業療法の現場では様々な病気を有する方々を支援します。対象者の様々な作業活動が、病気によってどのように障害されるのかを、解剖学や運動学の観点から学びます。授業では実際に障害を持つ方々の動画を見ながら動作の模倣を行います。それらを通して、作業活動において筋肉や神経の不具合が、作業のどの場面の阻害因子になっているかを分析します。これらの分析ののちに、最終的には作業療法における代表的な治療技術(手技)について学びます。
早期体験実習
1年次に、作業療法士がいる急性期病院、精神科デイケア、介護老人保健施設、障害児・者の施設等の見学実習を通して、現場で働く作業療法士や対象者の方の生の声を聞き、作業療法の役割や魅力について学びを深めます。
専門科目
1・2年次に作業療法領域の基本的な科目を、3・4年次には各分野の、より専門的な科目を履修します。また、学修効果を高めるために、1年次から作業療法やリハビリテーションを必要とする方々と接する機会を設けています。4年間を通して様々な講義に、障害を持つ方々をお呼びしたり、現場の作業療法士による特別講義を行なうなどし、常に障害者や臨床家と接する機会を設けています。このような経験を重ねながら、最終学年時に行われる長期間の連続した臨床実習につなげています。
主な専門科目
基礎作業学実習
この実習では、治療手段として使う手工芸や化粧などの作業の体験と、作業療法による学問的分析や臨床での応用などを学びます。また作成したおもちゃやスイッチなどを、子どもや障害のある方が実際に使い、フィードバックをもらうことで学びに生かします。
精神機能評価学演習
地域で暮らす精神疾患をお持ちの方にお越し頂き、地域生活の様子について面談を通して理解を深めます。授業後半では学生の面接方法について、当事者からも感想や指導をもらいます。当事者の声を取り入れた実践的学習を行っています。
身体機能評価学演習
作業療法では数多くの評価を学ぶ必要がありますが、場所を選ばずに繰り返し学習を行えるように、教員が作成した動画教材を使用した学習をしています。また、近隣施設に通所されている障害当事者の方々にご協力していただき、修得した評価、検査を活用して、当事者の生活の困りごとについて分析を行っています。
作業療法学専攻
カリキュラム・4年間の学びの流れ
※記載内容は予定であり変更となる場合があります。
基礎教育科目
幅広い教養を身につけることを目的とし、人文・社会科目、情報・数理・自然科学科目、外国語科目群などで構成されています。
専門基礎科目
①人体構造と機能の科目、②疾病と障害、回復過程の科目、③高齢社会の保健医療と地域連携の科目など、作業療法士として総合的・基本的な知識とものの見方、判断力を養う科目が揃います。
専門科目
「基礎作業療法学」「作業療法評価学」「作業治療学」「地域作業療法学」「臨床実習」の5 つで構成。早い時期から対象者と接する経験を重ね、最終学年の臨床実習につなげます。
大学院進学
就職
※代表的な科目のみ掲載。変更になる場合があります