コーオプ教育について
大学と企業が連携し、 学生の実践力を養成する教育プログラムです。
コーオプ教育(Cooperative Education)とは、1906年に米国シンシナティ大学工学部で「学内の授業プログラムと学外の就労体験学修プログラムを交互に受けるカリキュラム」が開発されて以降、米国、カナダ、欧州で盛んに取り入れられている教育プログラムです。学生は、一定期間企業で働くことで就業経験と労働賃金、大学の単位を修得するとともに、実践力や総合的な社会人基礎力を身につけることができます。企業での就業経験を通じて、学生は大学での学修が実社会でどのように活用されるかを理解するだけでなく、社会人としてのマナーやチームーク、能動自律といった社会人碁礎力を身につけることができます。また、就業経験後には、学修意欲や就業意識の向上が期待されます。
本学のコーオプ教育プログラムは、海外の大学で行われている「大学非関与型」でなく、教育課程にしっかりと位置づけ、事前・事後教育を含めた教育プログラムとして提供される「大学プログラム型」です。学生は事前教育を通して就業に必要な基礎知識を身につけた上で、2年次または3年次に、工学部は約2ヵ月間、その他の学部は約3週間のコーオプ教育に臨みます。学生にとっては、このプログラムを通して、実践力、責任感、主体的行動力、働くことの価値観が身につくなどのメリットがあります。
インターンシップとコーオプ教育の違い
実習期間が長期に。
インターンシップは、一般的に短期間(1~14日間程度)で実施されます。一方、コーオブ教育は、長期間(3週間~)にわたって就業。より実践的な業務を経験します。
事前・事後教育を取り入れた、体系化した教育プログラム。
コーオプ教育プログラムは、実習前に社会人基礎力を養う事前教育を実施します。また、実習後には事後教育として就業経験の振り返りの授業を行います。コーオプ教育で得た「気づき」や「発見」を、その後の学びや就職活動に活かすことが可能です。
有給で行われる教育プログラム。
インターンシップが原則無給で行われるのに対し、コーオブ教育は企業の労働者の一員として就業するため、有給となります。
産学協働で開発された実習プログラム。
就業プログラムの内容を企業に一任することが一般的なインターンシップとは異なり、コーオプ教育は産学協働数育のため、大学と企業が連携して実習プログラムを開発します。
コーオプ実習 学生コメント
就業体験をした学生に実習先の企業や実習の内容を聞いてみました。
コーオプ教育の流れ
工学部では、 「実学基礎科目群」「専門教育科目群」 と並行して、1年次から始まるコーオプ教育の一連の流れ(主体的学修~就業事後学修)を履修する、立体的なカリキュラムを整えています。
コーオプ実習のスケジュール
コーオプ実習を効果的に実施するため、7週間のギャップイヤー(クォーター制・第1~4期)を導入しています。各学科の学生がグループに分かれて交代でコーオプ実習を行うため、工学部全体として毎期いずれかの学科がコーオプ実習を実施していることになります。
また、スケジュールには事前のマッチングや直前ガイダンス、就業報告などの事後フォローも組み入れられているため、学生はきめ細やかなサポートを受けながら安心してコーオプ実習に臨むことができます。
運営体制
キャリアコーオプセンターを拠点に一元的に運営をサポート
コーオプ教育の運営は、大学内に設置された「キャリアコーオプセンター」で一元的に行われます。このセンターにはコーオプ教育担当スタッフが常駐し、コーオプ実習の実施企業の開拓や、企業と大学の双方の意向を反映させた実習プログラムの開発、学生と企業の適切なマッチングなどさまざまなサポートを行います。また、学生と企業からの報告や相談への対応、事務手続き処理など、コーオプ教育の円滑な実施を支える役割を総合的に担います。
平成27年度「大学教育再生加速プログラム(AP)」にコーオプ教育が採択される
工学部のコーオプ教育が、文部科学省の平成27年度大学教育再生戦略推進費 「大学教育再生加速プログラム(AP)」に採択されました。
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