REC.002 chapter.5「言葉のセンス」
season 1
REC.002 chapter.5
言葉のセンス
―本日の講義で学生たちはいかがでしたか?
堀:東京工科大学の学生はついてくるほうです。講演をしながら自分の学生時代はどうだったかと振り返ることがあるのですが、やはり、先程話しましたが、知恵をつけて欲しいですね。僕は、今でもそうですが、無駄なことはやらないんですよ。数学は苦手だと思った瞬間に、高校一年からいっさいやらないと決め、数学は学年ではビリでした。その代わり、世界史とか好きな科目は覚えれば点数が上がるから教科書を暗記して100点でした。まぁずる賢いのでしょうね(笑)
―講義で「英語を勉強しよう」というお話がありましたが、私もやらなくては、と思いました。
堀:アニメで海外へ行くと、日本語で歌詞を覚えてきているお客さんが多く、日本人のソフトはどこで作っても日本のソフトなんですが、でもそれを世界のマーケットに伝えていくのは、英語なんです。欲を言えば、これからの人たちは、英語とスペイン語、英語と中国語を話せたらいいですね。
―社長としての平均な1日を教えてください。
堀:出社時間は10時30分です。家で朝起きてから必ずすることはフジテレビの「めざましテレビ」で『きょうのわんこ』を見ます。会社では、会議、打ち合わせ、役所の仕事もあります。終業後は、会食や舞台を見に行きます。夜ごはんは、ほとんど外です。
―土、日はいかがですか?
堀:世の中の娯楽が全部仕事ですから、土、日も舞台の千秋楽に行ったり、休みはほとんどないですね。
―ありがとうございました。
堀さんは30代でお父様の堀威夫さんの会社を引き継いだ。幼少の頃から家には所属していた様々な芸能人が遊びに来ていたそうだ。洞察力はきっとその頃から培われ、磨かれ、存在していた。
先程の入社試験の話では、最終選考に残ったのは6人で、結果5人の採用となった。審査で特に重要視されたのは何だったのか?と最後に質問したところ、その答えは「公私における言葉づかいのセンス」だった。四泊五日の合宿は、さぞや意味のあるものだったと思える。
(次回は株式会社ニワンゴ代表取締役社長、杉本誠司さんです)
chapter.5 言葉のセンス
REC.002 堀 義貴さん
株式会社ホリプロ 代表取締役社長
一般社団法人日本音楽事業者協会 会長
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株式会社ホリプロ 代表取締役社長
一般社団法人日本音楽事業者協会 会長