映像と放送の仕事
映像コンテンツや音楽をつくる仕事には創造力が必要。メディア学部は、放送関連業界やCM制作会社、アニメ会・CG制作会社などへの就職実績があります。そしてこれからは、ひとりで取材から映像編集、配信まで手がける「マルチ・クリエイター」が求められています。
仕事種類
番組ディレクターAD・リサーチャー編集マン美術デザイナーカメラマン照明技師放送作家脚本家
ラジオ番組プロデューサーアナウンサー映画監督イベント・プロデューサー など
ひとくちに番組ディレクターといっても、バラエティーから報道番組まで、担当する番組によってその内容はさまざまです。でも、視聴者の気持ちを考えて、番組として伝えたい内容をアイデアゆたかに伝えることが最も大事です。突拍子もないようなアイデアを思いつく一方で、スタッフや出演者に気配りもできなければなりません。ADから修行を始めます。
自分のビジョンをしっかりと持ってスタッフに伝える。これからは、ひとりで取材・映像編集・配信を手がける能力も求められます。
収録されたVTRの中から、良い部分面白い部分を選び出して、わかりやすくつなぎ合わせます。放送時間枠にあわせて長さを調節して、最終作品に仕上げます。時には、3時間もの素材を30分に短くまとめることもあります。またニュース報道番組などでは、生放送開始のほんの30分前に、カメラマンが撮影してきた映像素材を短時間で編集して完成させることもあります。
テレビの番組には、いろいろなルールがあります。たくさんの人たちが楽しめる作品とするために、節度ある表現の中にユーモアセンスを交える事も必要。またかっこいい映像を作る芸術的感覚も。
番組のねらいを映像で伝えるプロフェッショナルです。出演者の表情をのがさず視聴者に伝えたり、スポーツ中継では決定的瞬間をしっかりととらえる判断力が必要です。美しい情景を見やすく印象的な構図でとらえる美的センスも重要ですね。カメラマンはチームワークの出来る人。
時には重い機材を運んだり撮影に使う機材の手入れも。番組内容をしっかり理解して映像にするための知識と教養も大事。テレビスタジオからロケ現場まで対応し、撮影進行の中心的役割をはたすリーダーシップも。
テレビ番組の構成や演出方法を考えて台本にします。とにかく番組づくりのためのアイデアを豊富に持っていて、出演者の特技を生かす演出を考えだします。ディレクターが考える番組の内容を、台本にする仕事もあります。番組構成を作りだす方法を正しく知り、スタッフや出演者に理解しやすい台本を書きます。
台本の書き方に詳しいことや多彩なアイデアを持っていること。発想力やコミュニケーション能力、幅広い知識が必要ですね。
ラジオの番組を作る上での最高責任者。スポンサーとの折衝、番組企画のとりまとめ、トラブル処理まで。ラジオは古くて新しいメディアです。高齢化社会におけるコミュニケーションとして重要で、また地方での地元への情報提供に高い能力を発揮します。
ラジオ放送局、地元のスポンサー、リスナーなどの要望をとりまとめ、番組企画を創り上げる能力。労働時間が長いので気力と体力も求められる。
映画の企画から完成まで映画製作の総指揮を行う責任者です。原作選び、脚本家の手配から出演者へのオファー、撮影隊の編成や音楽監督の選出、そして編集など映画作りの全ての決定権を持っています。言わずと知れた映画作品のドン。素晴らしく創造的な職業ですが責任も重いです。
なによりも重要なのは、映画作品に対する情熱。作品の完成にむけた企画構成の応力。スタッフ全体を仕切るリーダーシップと、優れたコミュニケーション能力と表現力が必要です。映像についての高い技術力とともに芸術的センスが求められます。
ADとはアシスタントディレクター。メインの演出家の仕事を補佐する中で、テレビ番組をつくるために必要な能力を学びます。台本のコピー、スケジュール作成、弁当の手配まで。また番組に必要な情報を調べリサーチャー。ネタ探しからデータの確認、ロケ撮影場所を探します。
ディレクターになる人は誰もが経験するAD。多忙で長時間の仕事になるときも。番組づくりのすべてを経験することで、大事な基礎を学びます。スタッフの顔を覚え、テレビ局の組織を知ります。
テレビスタジオや、ステージ上に建てられる背景や美術セットのプランニングと、実際の制作を担当します。ディレクターの考えや番組のねらいをよく理解して、創造力豊かなデザイン案を創ります。ドラマ番組などを担当する場合は、物語に登場する設定や、時代背景等を理解してリアリティのある世界観を作り上げます。
美術的センスと造形能力が求められます。美術に関する基本的な知識と技術を学ぶ必要があります。また美術制作ではたらく沢山のスタッフをまとめる、リーダーシップも大事です。
「照明」はドラマなどの映像作品においては、シーンごとのリアリティやムードを造り上げる重要な仕事。また、音楽番組などではライティング・デザイナーとして、色彩感覚やセンスも重要。最先端の照明機器やデジタル制御についても精通。
監督のイメージする世界を実現する感性が重要であり、各種照明機材に精通していなければならない。照明部のスタッフを統括する能力も重要。
登場人物のセリフや場面転換など、物語の内容を台本にまとめます。人間社会に興味を持ち、さまざまなストーリーラインを作りだし、映画やテレビ番組を魅力あるものにします。
特に資格はありませんが、魅力的なストーリーに仕上げる表現力豊かな文章力が必要です。つねに、社会に対する好奇心を失わないことが重要です。
番組の司会、パーソナリティーのアシストがメインとなりますが、そのほかにニュース原稿を読んだり、現場からの取材内容をレポートします。スポーツ番組では試合の実況中継をする特殊な能力も必要です。ステージでの歌謡イベントの司会をすることも。
新しいことに興味を持ってチャレンジできること。番組の本番中でも緊張せずに明るく気配りの出来る人。不規則な労働にも耐えられる体力も必要です。
テレビ局は番組を放送するだけではありません。ステージイベントや展覧会などを主催して、番組広報を行ったり視聴者と直接触れ合うチャンスを作るためです。その中には、生番組の公開録画や、コンテスト、番組の舞台展開などさまざまなものがあります。イベント・プロデューサーはこうしたイベントの企画・運営、予算管理、宣伝などを広く担当します。
放送局の「事業部」に属します。常に時局のイメージを理解して、イベントを通してそれを伝えて行きます。沢山のスタッフにイベントの流れを理解してもらい、成功させるための努力を惜しまない人。