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REC.007 chapter.1「新人に求めているのは、我慢強さと知恵」

2013年11月26日開催

season 2


REC.007 chapter.1
新人に求めているのは、我慢強さと知恵

―御社の入社試験はお寺で合宿を行なったりと毎年ユニークですが、今後はどのようなことをお考えですか?

堀義貴氏(以下堀と敬称略):まだアイデアの段階ですが、駅伝が候補にあがっています。

―全国から1万人以上のエントリーがありますが、どんな人材を必要としているのですか?

堀:僕が新人に求めているのは、我慢強く、知恵のある人です。もし、楽でいい会社があるに違いないと思うのだったら外国に行った方がいいし、日本の中でそう思っても、もう、そんな会社ないですよ(笑)。うちの会社でも、辞めてからもそこそこやっている人はいいですけど、辞めても上手くいかなくて転々としている人もいます。我慢しているうちに先が見えて、光もあるという事をわかっていないと、きついんじゃないですかね。

―我慢強くというのは、どんな仕事でも大切ですよね。

堀:僕らが子どもの時代でも、目上の世代からは我慢強くないと言われていましたが、今のように便利ではなかったので、浅知恵は使っていたわけです。どうやったら隠し事がバレないか、どうやったらピンチをうまく切り抜けられるかとか、頭を使っていました。
今は、すぐそばに膨大な情報があって、簡単に手に入る。僕らの時代とは全然違いますよね。巷の情報の中には、簡単にお金を稼いだとか、悪口とか夢のような話が多いですから、若い人の中には隣近所と比較するのではなく、遠くの知らない誰かと比較し、それで自分が凄く被害に遭っている気になっている人が多いかもしれませんね。実際は、そんなにいい思いをしている人ばかりではないことがわかっていない。

―ネットの情報だけだと、現実が見えなくなっていきますよね。

堀:何歳になっても、やっぱり自分が生で見たものしか信用しない事が大切だと思いますよ。先日ポール・マッカートニーのコンサートに行きましたが、歳をとって歌えないだろう、声が出ないだろうと思っていくから、実際観たら「凄い!」となるわけだし、実際に生で観て確かめたものが全てだと思います。
オブラートだらけで本質を見ていないと、ざらざらとした物に対して何をやっていいのかわからなくなるんじゃないかな。誰かからの情報で何となく分厚い資料を作るより、自分で見たもの、体験したことから描かれたものは、それをはるかに超えた強いインパクトがあるし、パワーが伝わってきます。

 

chapter.1 新人に求めているのは、我慢強さと知恵

堀義貴さん

REC.007 堀義貴さん
(株)ホリプロ代表取締役社長/一般社団法人日本音楽事業者協会会長

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