メディア学部

School of Media Science 八王子

REC.006 chapter.2「何故ミーティングが多いのか?」

2013年11月12日開催

season 2


REC.006 chapter.2
何故ミーティングが多いのか?

―入社してからの社員教育はどういうところから始めるんですか?

杉本:社会人教育としては至って普通で、研修では常識的な挨拶などを教えています。ただ僕らの仕事はミーティングがとても多いので、そこで自分が普段持っているものをどう表現できるか、プレゼンできるかは見られます。

―何故ミーティングが多いのですか?

杉本:常にいろいろなものを作っていかなければいけないので、当然作る時間も重要ですが、それをやりながら次の新しい物を考えることも同時進行しています。それも一度決まった事をただ遂行するのではなく、例えば昨日決まった事も今日になると時間が経っているので、何かが劣化している可能性もあるし、世の中でアップデートされている可能性もあるので、進行状況の確認と共にそれが陳腐化していないか常に状況確認が必要です。ですので、必然的にミーティングが多くなります。

―昨日のものが今日は古くなる、そういうチェックもあるわけですか?

杉本:さすがに一日単位ではなくても、そういうチェックもしています。確実に二週間や一ヶ月でそういうことは起きますし、事業そのものの見直しなども、基本的には一年といわず四半期ごとに行っていますし、それが一か月になるなんて考え方も出始めています。

―そういったスピード感に対し、プレッシャーはありますか?

杉本:プレッシャーになるのかわからないけど、考える事を課せられるというのはあるでしょうね。要するに僕らの日常的な仕事は集約型になっていくので、単純作業に落ちていく事が多くなります。
日々同じ事の繰り返しになると、営業にしろ、もしかしたら企画もそうかもしれませんが、そこから何も生まれてこなくなると思うんです。生産はしているけど、それ以上のものは一切生まれなくなる。すると、その人のパフォーマンスもそこで止まってしまうと思うんです。
パフォーマンスを上げていく事で、新しい可能性も作られます。そのためにも、あらゆる人たちにあらゆる事を考えて頂くには、自分たちの業務をどう改善していくか、そこから新しい製品作りのためにどうするのか。サービスに向けて何ができるのか。これらを常に一人一人考えることが大切になっていきます。考えることをある程度課していくなかで、その人たちの環境も良くなっていくでしょうし、もっともっと合理化されていくと思います。

 

杉本誠司さん

REC.006 杉本誠司さん
株式会社ニワンゴ 代表取締役社長