研究事例

尿成分の分析用バイオセンサーの開発
尿成分の分析用バイオセンサーの研究風景 尿中には、体内で代謝された種々の化学物質が含まれており、これらは健康の状態と関連があると考えられています。実際、尿中にはグルコース、尿素、尿酸、タンパク質などが含まれ、これらの物質はバイオセンサーを用いて測定することが可能です。さらに尿成分の測定は、被験者に苦痛を与えることなく、家庭でも手軽に実施できるという利点もあります。

本大学では、産業技術総合研究所バイオニクス研究センター、尿糖センサーの開発実績を持つタニタと共同研究を行い、尿を調べて健康をモニターするシステムの開発を進めています。

本研究は、特に尿中から排泄される疲労などに関与する種々の化学物質をバイオナノテクセンターの分析機器類を用いて測定し、この結果をもとにセンサーの開発を行い、これらを指標に健康度を予測するシステムの構築を目的としています。疲労に関与する成分を簡単にセンサーで測定することにより、病気になる兆候を捕らえ予防対策がとれるなどの効果が期待されます。
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