片柳研究所 バイオナノテクセンター
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今まで開発されているグルコースセンサーは、炭素電極を用いている為、低血糖値の測定は困難でした。そこで、ナノテクノロジーを利用し、スパッタリングで白金薄膜(60nm)電極を形成させ、この電極上にグルコースデヒドロゲナーゼあるいはグルコースオキシダーゼを固定化して、センサーを製作しました。
この研究は、本大学とグンゼ株式会社との共同研究により行われました。本センサーで20〜80mg/dlの低血糖値を初めて再現性よく測定することができるようになりました。
また、本センサーには、サイクリックボルタメトリーが採用されており、20〜1500mg/dlまでの出力電流値とグルコース濃度の間に直線関係が認められました。従って、本センサーは人間の血糖値のみでなく、ペット等の血糖値の測定にも利用できることがわかりました。本センサーにより、糖尿病患者の血糖値のコントロールが容易になり、合併症の低減に寄与できることが明らかとなりました。
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