片柳研究所 東京工科大学

研究センター

蛍光相関分光法を用いるDNAの長さの極微量測定法の開発

関連イメージ 本研究室では,“核酸やタンパク質の相互作用を極微量のサンプルを用いて迅速に解析する手法を開発すること”を研究テーマの1つとしています。その一環として,蛍光相関分光法を用いてDNAの長さを迅速にかつ極めて少量のサンプルで測定する方法を開発いたしました。
DNAと結合したときに強い蛍光を発する色素(YOYO)をDNAの溶液に加え, DNA-YOYO複合体を調製しました。そしてDNA-YOYO複合体が並進ブラウン運動によって直径約3μmの観察領域を通過するのにかかる時間(拡散時間)を,蛍光相関分光法を用いて測定しました。その結果,DNAの長さと拡散時間の関係が明らかとなりました。拡散時間の測定に必要な体積はわずか1000兆分の1リットル程度ですので,溶液の取り扱い方法を改良することにより,極微量のサンプルでDNAの長さを測定できるようになります。

[発表論文]
Shimizu, M., S. Sasaki, and M. Tsuruoka, DNA Length Evaluation Using Cyanine Dye and Fluorescence Correlation Spectroscopy. Biomacromolecules, 2005. published on the web.
http://pubs3.acs.org/acs/journals/doilookup?
in_doi=10.1021/bm0501813

2005/08/09

研究関連写真
DNA
DNA
DNAの長さと拡散時間の関係
DNAの長さと拡散時間の関係
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