片柳研究所 東京工科大学

研究センター

シミュレーション型ゲーム教材とWebフォーラムの活用による学校交流型協調学習モデルに関する研究

概要
本研究は、eラーニングやWeb上のフォーラムなどのメディアや手法を活用し、学校の垣根を越えた協調学習を試みるものです。従来型の学級内あるいは学校内での閉じた協調学習に留まらず、共通のテーマで学習に取り組む近隣他校の児童との協調学習の仕組みづくりを行い、その効果を次のように検証します。
(ステップ1)児童が取り組む課題は仮想の新規店舗の出店計画の立案であり、これをまず、学級内の学友とともにその動機付けをねらいとするシミュレーション型ゲーム教材を通じて学ぶ。
(ステップ2)他校児童とのWebフォーラム上での議論やデータのやりとり、直接会ってのフィールドワークなどを通じて実践する。
(ステップ3)最終段階として、公開された発表内容を参加全児童で相互に評価するとともに、銀行員が総括的な評価とまとめの講義を行う。

背景
平成18年度に東京工科大学メディア学部インストラクショナルメディア研究室とりそな銀行が共同制作した小学生向け金融経済教育eラーニングシステムを、『りそなキッズマネーアカデミーin多摩』の学習プログラムの一部として活用しました。さらに、その設計開発から学習効果の検証結果までを学会で発表するとともに、そのコンテンツをCEATEC JAPAN2006等に出展し、好評を博してきました。
また、かねてから初等中等教育におけるICT教育の充実の必要性を強く認識していた八王子市の全面的な賛同を得て、今般、三者が共同実施主体となり文部科学省の先導的教育情報化推進プログラムに本プロジェクトが採択されました。

学習モデル:3つのステップ
学習モデル:3つのステップ
■研究担当者:インストラクショナル・メディア・プロジェクト/ 松永信介(松永信介)
■インストラクショナル・メディア・プロジェクトホームページ:https://www.teu.ac.jp/imps01/
メディアサイエンス プロジェクト一覧へ戻る