片柳研究所 東京工科大学

研究センター

超高感度免疫分析法の研究

概要
私たちの体の中には、絶えず外部からさまざまな異物(抗原)が進入してきますが、これを無害化するために生体内には抗体というタンパク質が作られます。例えばSARSなどの感染症を検査する際には、この抗原と抗体の反応=免疫反応を調べることが重要ですが、こうした検査は、修飾抗体そのものが高価なため非常にコストがかかるという欠点がありました。この研究プロジェクトでは、従来の1/100という極微量の抗体で十分な感度が得られる「超高感度免疫反応」のしくみの開発に取り組んでいます。これまでに、前立腺ガンのマーカーであるPSA抗体を用いた免疫センサで実証検査を行った結果、検査期間・コストとも大幅に節約できることが証明されました。研究成果を基にベンチャーを起業しており、免疫分析を手掛けている複数の企業から既に大きな関心が寄せられています。
■研究担当者:軽部征夫軽部征夫
■連絡先: TEL:042-637-2111 Fax:042-637-3134
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