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医療保健学部が「化粧へのリハビリに特化した⾃助具」開発協⼒

 
2025年4月10日掲出

 東京⼯科⼤学(学⻑:⾹川豊)医療保健学部 作業療法学専攻の⽯橋仁美准教授と同学⽣らは、家具メ ーカーのカリモク家具、化粧品会社に勤務するデザイナー渡辺真佐⼦⽒と連携し「化粧へのリハビリに特化した⾃助具」の共同開発に取り組んでいます。このプロトタイプを、4⽉18⽇(⾦)まで「KARIMOKU RESEARCH CENTER」(東京都⻄⿇布)にて展⽰(注1)しています。
 本プロジェクトは、障害のある⽅や⾼齢者へのルックスケアや化粧⾏動を研究している⽯橋准教授らとカリモク家具、化粧品メーカーでユニバーサルデザインも研究している渡辺真佐⼦⽒の3者連携のもと、2023年8⽉から取り組んでいます。また同研究室の学⽣(4年⽣4名)も、患者さんへの試作品の検証や作業療法としての意⾒をデザイナーに伝えるなど関わってきました。

■モチベーション向上につながる「ルックスケア」をサポートする機能とデザイン
 化粧など⾝だしなみを整える「ルックスケア」は、意欲が低下した患者さんの積極性や社会参加を促したり他のリハビリへのモチベーション向上にもつながります。しかし作業療法の現場ではまだ⼗分に広がっておらず、愛⽤の化粧品が病気や障害によって使いづらくなってしまったり、市販の⾃助具の選択肢も限られてしまったりするのが現状です。開発中の⾃助具は、⾼齢者や上肢に障害がある⽅も負担なく化粧品の蓋をあけることができるほか、ケースを開けた後チップや筆につける際の課題にも対応しており、化粧品の準備から後⽚付けまでの⼀連の流れが考慮されています。またお気に⼊りの家具やアイテムが⽇々の活⼒を与えてくれるように、⾃助具も豊かな⽣活を送るための⼤切な道具と考え、⽊ならではの素材の温かさ、⼿触りの良さ、⽣活になじむ佇まいを活かし、障害の有無に関わらず誰もが机上に置いておきたいと思えるようなデザイン性を兼ね備えています。


【プロジェクト概要】
プロジェクト名:化粧へのリハビリに特化した⾃助具の開発
担当教員:医療保健学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻 ⽯橋仁美准教授
参加学⽣:同研究室所属 4年⽣4名 ※2024年度在籍時(2025年度以降は下学年の学⽣が引き継ぎ)
共同開発:渡辺真佐⼦⽒(化粧品会社 デザイナー)、カリモク家具株式会社(本社:愛知県知多郡)
実施時期:2023年8⽉〜

カリモク

【展⽰概要】
期間:(開催中)〜2025年4⽉18⽇(⾦) ※⽉〜⾦曜⽇・祝⽇ 12:00 - 18:00(⼟⽇休業)
会場:KARIMOKU RESEARCH CENTER(カリモクリサーチセンター)
アクセス:表参道駅から徒歩約10分(東京都港区⻄⿇布2丁⽬24-2)
展⽰品:ボトル型、パレット型、広⼝ジャー型の化粧品容器を使⽤するための⾃助具プロトタイプ (注1)



(注1)臨床での検証等のための持ち出しにより、事前の予告なく⼀時的に展⽰されていない場合があります

■KARIMOKU RESEARCH CENTER:
https://www.karimoku-research.com/jp