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2020年医療保健学部長メッセージ

2020年1月10日掲出

「博愛の心で自律的に行動し、チーム医療のなかで専門性と協調性を発揮できる人材。なによりも患者さんから信頼される医療専門職を養成します。」篠原 一彦

医療保健学部 篠原 一彦教授

 受験生の皆さん、こんにちは。医療保健学部長の篠原です。

 今日の医療は急速な進歩と変革を遂げています。従来は数十㎝の切開を伴う手術と一月近い入院を必要とした疾患の多くが、5㎜から10㎜という小切開での手術(内視鏡外科手術)や血管内からの治療(Interventional Radiology)などの先端医療技術によって、数日間の入院や日帰りで治療することが可能となりました。人工呼吸器を必要とする患者さんは、以前は入院下の長期療養を余儀なくされていましたが、現在では在宅での療養も可能となりました。補助人工心臓を装着し、ご自宅でお仕事をつづけながら心臓移植を待っている患者さんも増えています。このような現代の医療を支えるのは、多職種の医療専門職からなるチーム医療です。

 医療専門職は、それぞれの知識・技術・人格を通じて患者さんとご家族のケアと健康に貢献するとともに、日々の業務を通じて自らも成長するやりがいのある職業です。そのためには国家試験合格のための学修だけでなく、日夜進歩する医療に従事するための生涯にわたる「まなび」が必要です。医療を支える科学技術や医療従事者として重要な人文社会科学などの学修も不可欠です。

 東京工科大学医療保健学部では、優れた教員、最新鋭の教育設備、一流の医療施設での学外実習を活用した専門教育とともに、理工系総合大学として培った自然科学・ICT・リベラルアーツの教育を実践しています。入学直後からそれぞれの医療専門職の魅力を体験する導入講義とともに医療保健学部全体でのフレッシャーズゼミや医学概論などで、現代医療に不可欠なチーム医療のありかたやコミュニケーション能力も学修します。高校時代の苦手科目に対しては学修支援センターなどの支援体制がありますし、科学技術やコンピューターについても「深く・易しく・面白く」学ぶ教育環境を揃えています。

 医療保健学部の専門科目には講義や学内実習とともに第一線の医療機関における臨床(臨地)実習があります。本学では、我が国を代表する医療施設で、現場の患者さんとスタッフのご協力下に実習する体制を確立しています。したがって医療保健学部の学生さんには、入学時から社会人・医療人としての行動規範と毎日の学修習慣の確立を指導いたします。

 学修だけでなく、ボランティア活動やサークルなどでの看護・理学療法・作業療法・臨床工学・臨床検査5学科の学生さんと教員との交流、さらにデザイン学部や八王子キャンパスとの交流も通じて、幅広い教養と人格形成とともに、学問領域を超えた研究の礎を築くことも可能です。

 このような実り多いキャンパスライフを最大限に活用することで、人間性・自律性・協調性に富んだ医療専門職としての第一歩を踏み出すことが可能です。みなさんとの4年間の学修をお待ちます。