お知らせ

Information

東京工科大学 HOME> お知らせ> 2020年のお知らせ >2020年デザイン学部長メッセージ

2020年デザイン学部長メッセージ

2020年1月10日掲出

「大学で学ぶデザインとは、未来の姿を様々な方法で創造する学問です」伊藤 丙雄

デザイン学部長 伊藤 丙雄

 受験生の皆さん、デザイン学部長の伊藤丙雄です。

 これまで大学でデザインの専門的に学ぶためには入学前に予備学習が必要、とされてきましたが、今は先端技術や豊富な情報に、これまでのデザイン教育の積み重ねにより、興味関心のある誰もが学部の4年間の学びで、デザイン表現に必要な「感性」と「スキル」、「発想力」を享受されるようになりました。またこれからの超スマート社会において、デザインによる学びは暮らしの質の向上を目指す「実学(実生活、豊かな暮らしに役立てるための学問)」を実践する学問として、広く社会から求められる分野でもあります。

「2020年4月からデザイン学部は2つの専攻で先端のデザインを学ぶ皆さんをお迎えします」

 2010年大田区に誕生したデザイン学部は、人の心に響きあう「感性」と、デザイン表現に必要な専門的な技術を身につける「スキル」を融合させた実践的な2つの演習を中心に、デザイン教育における先駆的役割を担ってきました。そこでこれまで10年間のデザイン教育の実績と、これからの超スマート社会に対応する先進的なカリキュラムを導入することから、2020年度入学生より専攻別に学生を迎えることになりました。
 学びのスタートとなる1年次では、感性演習とデジタルスキルの演習科目を学び、2年次からは専攻内のコース選択の指標となるカリキュラムと並行して、専攻別に必要とされる感性演習、スキル演習を履修することができます。この大切な「感性」と「スキル」を育むカリキュラム構成が学部の特色でもあり、以前と変わらずデザイン表現における造形基礎、基本を入学後からでもしっかり身につけることができます。
3年次からは専攻内にある2つのコースに分かれます。
視覚デザイン専攻では、
多くの人々を対象に言葉や考え方を伝えるデザインを追求する「視覚伝達デザインコース」、
拡張する情報を使う人それぞれに届けるデザインを追求していく「視覚情報デザインコース」、
工業デザイン専攻では、
新しい空間について先端の技術を駆使しながら考察を深めていく「空間演出デザインコース」、
近未来の暮らしをイメージした製品機器などのプランニングを考える「工業ものづくりデザインコース」、
があります。

「先駆的なデザインの学びは社会のニーズに応える」

 どのコースでも、それぞれ人工知能(AI)に仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などの先端的な技術を生かす専門課題に、様々なプロジェクトによるデザイン研究の成果を取り入れ、これまでにない方法によりデザイン教育を行なっています。入学後から始まる多種多彩な課題に、個人制作とグループワークなどを経験しながら、学びを通じてデザイン表現に必要な発想力を深め、デザインの専門性を実装したのちには、「実学」によるデザインコミュニケーション手段で、様々な問題を解決することが可能となり、その先にある社会の要望にも応えられる人材となっていることでしょう。
 結果としてデザイン学部では創設以来、デザイナーの育成だけにとどまらず、一般企業の総合職に企画職、営業職から、今後注目される職種まで、幅広く活躍する人材を輩出してきました。
 第1期の卒業生以来6年連続で就職率が92%以上、昨年度は95%以上(学部在学生における進路決定率90%以上)という、デザイン系の学部において国内でも突出した率を誇り、2019年4月に設置された大学院デザイン研究科への進学も含め、多くの卒業生があらゆる場面で活躍しています。
 入学を希望される皆さんが、デザイン学部の新しい教育方針に賛同していただき、この学部での充実した4年間を過ごす「仲間」になっていただけることを心から願っております。