コンピュータサイエンス学部 新入生の皆さんへ(第2回)
~人間の得意なこと、苦手なこと~
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
世界は大変な状況になりましたね。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、外出自粛要請が出されてからは、皆さんもどこにも行けない状態になっていると思います。
この状況を防ぐことはできなかったでしょうか。実は、防ぐチャンスは何回もありました。医者だけではなく、2015年3月にマイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツ氏がパンデミックの危機を指摘、「これからの数十年に千万人以上の死者がある原因は戦争よりウイルスの可能性が高い」とコメントをしました。さらに、「対策の準備はできていない」と指摘していました。しかし、人間は目の前の問題を解決するのは得意ですが、いつ起こるかは分からない問題を解決するのは苦手です。新型コロナウイルスの感染拡大が目の前の問題になってから、対策として外出自粛、イベント中止、学校・大学閉鎖などでみんなの力を合わせることができました。
新入生の皆さんは今、何をすれば良いでしょうか。人間が得意とする具体的な問題を与えましょう。
コンピュータサイエンス学部では、プログラミングが命です。プログラミングを身に付けるために授業と演習を準備しています。しかし、授業開始が遅くなってしまって、必要な内容を短くなった期間に覚えるために皆さんはかなり忙しくなると思います。対策として、今の時期はできる限りプログラミングを勉強して下さい。パソコンがあれば、プログラミングを練習しましょう。コンピュータサイエンス学部はPythonが主なプログラミング言語になっていますが、Pythonのプログラミング環境が準備できなかったら他の言語でも結構です。パソコンがない場合、YouTubeなどでもプログラミング初心者向けのビデオを見て下さい。プログラミングの説明と練習ができるウェブページもたくさんあります。想像しにくいかもしれませんが、私たちの世代はコンピュータが少なくて、紙でプログラムを書いてからコンピュータに記入と実装を行いました。確かに不便でしたが、プログラミングは紙だけでも練習できます。
直接に教えるのは少し先になってしまいますが、頑張って下さい。
皆さんにお会いできることを心待ちしております。
コンピュータサイエンス学部 教務委員長 ライエル・グリムベルゲン
コンピュータサイエンス学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/index.html