医療保健学部 新入生の皆さんへ
~災いを転じて福となせ~
新入生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。本来なら、桜咲く蒲田キャンパスで皆さんの入学をお祝いし、医療専門職を目指す講義も開始している頃です。しかし本年は、新型コロナウイルス感染症蔓延のために、皆さんをキャンパスにお迎えするのは5月となってしまいました。医療への学びと大学生活への希望に燃えておられる皆さんには、本当に残念なことです。なかには様々な報道や根拠のない噂に不安を感じる方もいらっしゃることでしょう。
しかし皆さんは医療従事者へのプロの学びと職業人生を選択された方々です。医療従事者の卵として、世界の医療従事者が闘っている新型コロナウイルス感染症について、冷静かつ科学的に受けとめてください。朝の来ない夜はないのです。
自宅待機の間、医療保健領域の学びに重要な高校時代の科目を復習するとともに、今回の感染症について根拠のある書籍やインターネットサイトなどで勉強してもよいでしょう。またこれまで縁のなかった文学作品に触れることも実り多いことです。居住地の指示に従って外出を避け、自らが感染源とならぬよう行動に留意し、心身双方の健康を維持してください。
皆さんは一か月余り自宅待機となりましたが、講義開始後の学修については万全の配慮を行いますから安心してください。医療従事者はそれぞれの知識・技術・人格をもって患者さんや社会福祉に貢献する素晴らしい職業です。皆さんには4年間の学びを通じて、医療専門職の基礎を身に付け国家資格を修得するだけでなく、医療に関する正しい知識と行動を患者さんや社会に発信できる力も身に付けていただきます。世界が直面する未曽有の感染症の経験と教訓を、皆さん自身の学修と医療従事者としての生涯の糧としてください。
教職員一同、皆さんとの楽しく実り多い学修とキャンパスライフをお待ちしております。重ねて皆さんとご家族のご健康とご自愛をお祈りします。
医療保健学部長 篠原一彦
■医療保健学部WEB:
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