IoTを活用した多目的住宅振動センシングシステムに関する研究 SMRC株式会社と研究着手
2019年3月6日掲出
東京工科大学(東京都八王子市、学長 軽部征夫)工学部電気電子工学科の天野直紀准教授のセンシング技術活用研究室は、SMRC株式会社(東京都杉並区、代表取締役 半澤薫和)と多目的住宅振動センシングシステムに関する研究を開始します。
日本では多くの地震が発生し、甚大な被害をもたらすことがあります。これに対し、様々な構造物では耐震・減震が行われています。その中でも住宅は非常に戸数が多く、形状もバリエーションに富んでいます。このため、その耐震設計を完全に行うことは困難です。SMRC株式会社では住宅用減震装置を開発・販売しています。その効果については様々な実績がありますが、その効果を定量的に評価することが困難でした。
一方で住宅のIoT化は現在、様々な分野で進められています。安全・安心・生活の質の向上を目指した研究・開発が進められています。
今回の研究では実際に多数の住宅に適用可能な振動に着目した多目的の計測システムを実現します。これによって減震装置の効果を広域にわたって計測・定量的に評価します。また、その特性を様々なデータ解析手法を用いて分析します。更に構造以外についても振動を通じて様々な安全・安心・生活の質の向上に資するデータを計測・分析し実社会に役立つ研究へと展開します。