メディア学部近藤邦雄教授が情報処理学会フェローの称号を授与される
近藤邦雄メディア学部教授は、2019年6月6日に開催された情報処理学会総会において、情報処理学会フェローの称号を授与されました。
このフェローの称号とは、情報処理および情報通信等の分野において著しく貢献した会員に対してその貢献を称えるとともに、当該分野において、学術的または産業的発展・普及・振興などに著しい貢献をした会員に授与されるものです。 対象となった業績は、「CGの非写実的表現とコンテンツ制作技術の研究およびその教育・普及に関する貢献」です。情報処理学会会員である研究者の5名によって、推薦書はまとめられました。
[業績推薦理由]
近藤邦雄君は、1980年頃の写実的なCGの研究が全盛の時代に、先駆的な非写実的表現(Non-Photorealistic Rendering)の研究を行い、その後のCG分野の拡大に大きな影響を与えた。その後も一貫して人の理解を助けるCG表現技術を発表した。近年はアニメーションやゲームなどデジタルコンテンツ制作技術の研究と教育に情熱を傾け、数多くの教科書執筆やカリキュラム開発を通じてメディア学の体系化を推進し、コンテンツ制作技術の位置づけを確立し、この分野の教育と普及に比類ない貢献を行った。
[略歴]
1978年名古屋工業大学第二部卒業 1988年工学博士(東京大学)
名古屋大学、東京工芸大学、埼玉大学を経て、2007年東京工科大学メディア学部教授。2015年同大大学院メディアサイエンス専攻長。コンピュータグラフィックス、コンテンツ制作に関する研究に従事。日本図学会副会長、芸術科学会会長、画像電子学会会長を歴任。情報処理学会では1997年~2002年グラフィクスとCAD(CG)研究会主査。現在、Asia Digital Art and Design Association会長、情報処理学会創立25周年記念論文賞(1985)等受賞。
情報処理学会フェロー:
https://www.ipsj.or.jp/annai/aboutipsj/fellow/fellow.html
■本学に関係する情報処理学会フェロー:
浦城 恒雄 2015年度
「先進的コンピュータの開発と各種標準規格制定活動による情報処理産業発展への貢献」
星 徹 2005年度
「グループウェアとマルチメディア通信技術の研究開発・実用化・普及に関する貢献」
棟上 昭男 2002年度
「国際および国内の情報技術標準化と情報技術の研究開発への貢献」
松下 温 2001年度
「分散処理およびグループウェアの研究開発に関する貢献」
■CG,Visual Cmputing,Computer Vision, 画像処理研究者の情報処理学会フェロー
久野 義徳 2018年度
「コンピュータビジョンを用いたインタラクションの研究に対する貢献」
大野 義夫 2015年度
「CGや文書処理等の技術に関する先駆的業績および関連分野の人材育成」
輿水 大和 2015年度
「大局視覚・視覚感性情報処理の研究ならびに学会活動への貢献」
西田 友是 2014年度
「コンピュータグラフィックス分野の創成と基盤技術開発ならびに教育・普及に対する貢献」
中嶋 正之 2013年度
「画像処理、コンピュータグラフィックスの黎明期から40年にわたっての研究・普及・教育に対する貢献」
川合 慧 2012年度
「一般情報教育の普及・推進、コンピュータグラフィックスの標準化、学会誌充実への貢献」
坂内 正夫 2009年度
「マルチメディア情報処理研究および学術情報基盤整備への貢献」
大田 友一 2007年度
「コンピュータビジョンおよび視覚情報メディアに関する研究・教育への貢献」
池内 克史 2005年度
「コンピュータビジョン分野の技術発展に対する貢献」
國井 利泰 1999年度
「ビジュアルコンピューティングの提唱と分野確立への国際的貢献」
■メディア学部WEB:
https://www.teu.ac.jp/gakubu/media/