伊藤丙雄デザイン学部准教授が執筆した専門書「恐竜の描き方」(誠文堂新光社)が出版される
伊藤丙雄デザイン学部准教授が単著の専門書『恐竜の描き方』(誠文堂新光社)が出版されました。
題名:
恐竜の描き方
概要:
ティラノサウルス、ブラキオサウルス、スミロドン、マンモスetc、絶滅した恐竜や哺乳類など、古生物の在りし日の姿を伝える方法のひとつが、サイエンティフィックイラストレーション(復元画)です。初めて描いた復元画は、1995年に開催された「絶滅した哺乳類たち」(国立科学博物館)展の図録用の「ステゴマストドン」という象の祖先でした。私はそれまでイラストレーションの分野に、復元画なる専門に特化した表現があるとは知らず、頭の中では軽く「象を描く」という意識しか無かったのです。骨格の比率や歯の位置、生え方などは関係なく、いわば「象に見えればいい」という適当な考えで作画したものでした。そのような取り組み方ですから、今回、監修をお願いしている冨田先生にお見せした際、かなりがっかりされたことを今でも覚えています。その後、過去に存在した在りし日の生物を描く「復元」という言葉に込められた沢山の想いに気がつき、古生物を描く魅力に引き込まれていったことは疑う余地もありません。本書はいわゆる描き方How to本になりますが、ただ描き方のプロセスを披露するのだけであれば、時間経過を画像でお見せするので事が足ります。しかし実際には、描くことは最終的な局面であり、それまでの復元に至るまで、様々な資料を経て、描く段階で拘っていた部分に焦点をしぼり、スケッチ段階の作例から監修を経るところもご覧いただきながら進めるという、一冊の形態にまとめました。
■恐竜の描き方(誠文堂新光社)
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=3677
■デザイン学部WEB
https://www.teu.ac.jp/gakubu/design/