学長コラム第10回「東京工科大学のグローバリゼーション ――グローバルな環境を当たり前に」
2023年1月27日掲出
みなさん、こんにちは。学長の大山です。一般選抜A日程まで1週間と少しとなりました。体調に気を配りながら、試験当日に全力が出せるようラストスパートをかけてください。
さて、今回はグローバリゼーションをテーマに話したいと思います。みなさんの中には、大学に入ったら海外留学をしようと考えている方も少なくないことでしょう。ずっと日本国内にいると、日本のことや身近な周囲のことしかわかりませんからね。私としても多くの学生に色々な機会を利用して、海外に接するようにしてほしいと思っています。そのためのチャンスをどのようにつくり、学生に与えるかということも大学としては考えなければなりません。
私は大学生の頃は、特に海外へ出たいという志向はありませんでした。しかし、卒業研究で所属した研究室の先生が海外での研究生活を経験されていた方で、グローバルな考えをお持ちでした。そのため、世界中から先生を招いては、ゼミで講演してもらうということを頻繁に行っていたのです。ですから、研究室に所属する私たちゼミ生は、研究室に外国人の先生がいるのは当たり前という状況でした。また、お招きした先生の講演後は、必ずゼミ生が英語で質問することがきまりでした。ですから私もそう得意ではない英語を駆使して、一生懸命、質問したことを覚えています。そういう環境が日常だったので、その後、海外の学会で研究発表をすることになっても、緊張し過ぎることなく、すんなりと受け入れられたように思います。逆に研究室での経験がなく、卒業後、いきなり海外の人と仕事を一緒にしたり海外赴任を言いわたされたりしたら、かなり敷居が高く感じたでしょうね。
私自身は大学教員になってから、1年間、アメリカのイリノイ大学へ留学した経験があります。そこではごく当たり前に、色々な国の人が一緒になって研究していました。ですから、そのような多国籍な環境が自然にないと、なかなか学生もグローバルな感覚を持てないだろうと感じています。
本学はまだまだ留学生は少ないのですが、各国から多くの留学生がキャンパス内を行き交い、海外の先生も研究しに来ているという環境をつくることを目指していきたいですね。例えば100人ほどの授業でも、数名は日本語を母語としない留学生がいて、授業は日本語で進みますが、時々、先生が英語で説明するといった環境が自然にあれば理想的です。そのような環境になれば、必然的に英語に触れる場面が増えますから、英語が不得意な学生でも苦手意識を軽減でき、グローバルな環境に慣れることができるはずです。
現在、本学では様々な英語に関連する取り組みが行われています。例えば工学部の一部の授業では、英語で書かれた専門分野のテキストを使って学ぶことを設立当初から続けています。もちろん英語教育は全学部で取り組んでいて、英語ネイティブスピーカーの先生による授業もあります。また、八王子キャンパスでは、少し費用はかかりますが、ネイティブスピーカーの先生と会話を楽しむレッスンも用意しています。
医療保健学部リハビリテーション学科理学療法学専攻では、国際的なリハビリテーションの専門家をつくろうと、オーストラリアの大学と提携して現地に学生を派遣し、理学療法の現場を見学したりディスカッションして学んだりする教育を進めています。
また、コロナ禍で中止となっていた海外研修プログラムが昨年9月に再開され、学生たちはシンガポールへ研修に行くことができました。やはり現地に行くことは大事だなとつくづく実感しています。
東京工科大学では、今後、海外の人と一緒に学んだり研究したりすることが当たり前という環境をつくり、自然に学生がグローバルな感覚を持つ人に育つようにしていきたいと考えています。
さて、今回はグローバリゼーションをテーマに話したいと思います。みなさんの中には、大学に入ったら海外留学をしようと考えている方も少なくないことでしょう。ずっと日本国内にいると、日本のことや身近な周囲のことしかわかりませんからね。私としても多くの学生に色々な機会を利用して、海外に接するようにしてほしいと思っています。そのためのチャンスをどのようにつくり、学生に与えるかということも大学としては考えなければなりません。
私は大学生の頃は、特に海外へ出たいという志向はありませんでした。しかし、卒業研究で所属した研究室の先生が海外での研究生活を経験されていた方で、グローバルな考えをお持ちでした。そのため、世界中から先生を招いては、ゼミで講演してもらうということを頻繁に行っていたのです。ですから、研究室に所属する私たちゼミ生は、研究室に外国人の先生がいるのは当たり前という状況でした。また、お招きした先生の講演後は、必ずゼミ生が英語で質問することがきまりでした。ですから私もそう得意ではない英語を駆使して、一生懸命、質問したことを覚えています。そういう環境が日常だったので、その後、海外の学会で研究発表をすることになっても、緊張し過ぎることなく、すんなりと受け入れられたように思います。逆に研究室での経験がなく、卒業後、いきなり海外の人と仕事を一緒にしたり海外赴任を言いわたされたりしたら、かなり敷居が高く感じたでしょうね。
私自身は大学教員になってから、1年間、アメリカのイリノイ大学へ留学した経験があります。そこではごく当たり前に、色々な国の人が一緒になって研究していました。ですから、そのような多国籍な環境が自然にないと、なかなか学生もグローバルな感覚を持てないだろうと感じています。
本学はまだまだ留学生は少ないのですが、各国から多くの留学生がキャンパス内を行き交い、海外の先生も研究しに来ているという環境をつくることを目指していきたいですね。例えば100人ほどの授業でも、数名は日本語を母語としない留学生がいて、授業は日本語で進みますが、時々、先生が英語で説明するといった環境が自然にあれば理想的です。そのような環境になれば、必然的に英語に触れる場面が増えますから、英語が不得意な学生でも苦手意識を軽減でき、グローバルな環境に慣れることができるはずです。
現在、本学では様々な英語に関連する取り組みが行われています。例えば工学部の一部の授業では、英語で書かれた専門分野のテキストを使って学ぶことを設立当初から続けています。もちろん英語教育は全学部で取り組んでいて、英語ネイティブスピーカーの先生による授業もあります。また、八王子キャンパスでは、少し費用はかかりますが、ネイティブスピーカーの先生と会話を楽しむレッスンも用意しています。
医療保健学部リハビリテーション学科理学療法学専攻では、国際的なリハビリテーションの専門家をつくろうと、オーストラリアの大学と提携して現地に学生を派遣し、理学療法の現場を見学したりディスカッションして学んだりする教育を進めています。
また、コロナ禍で中止となっていた海外研修プログラムが昨年9月に再開され、学生たちはシンガポールへ研修に行くことができました。やはり現地に行くことは大事だなとつくづく実感しています。
東京工科大学では、今後、海外の人と一緒に学んだり研究したりすることが当たり前という環境をつくり、自然に学生がグローバルな感覚を持つ人に育つようにしていきたいと考えています。