日本のメディア学のパイオニアとして、時代を先駆ける教育を実践している東京工科大学のメディア学部が、2024年度より新カリキュラムを導入。新たに採用するクォーター制を軸に、より柔軟で濃密な科目履修を可能とし、「学生本位の学び」「社会のニーズに応える学び」が大きく進化します。
1年を4学期に分けて授業を行う
「クォーター制」を導入
新カリキュラムでは、1年間の科目履修スケジュールを前・後期の2学期に分けるセメスター制に代わり、4学期に分ける「クォーター制」を導入します。※
これにより1科目の履修期間は、それまでの約14週から7週程度に短縮され、授業回数は7回(週1回の科目)または14回(週2回の科目)となります。履修期間が短くなった分、多くの科目が履修できるようになるとともに、柔軟な時間割が組みやすくなり、より個々の希望や目標に沿った学修計画を立てることが容易になります。たとえば、実社会の課題に取り組む新科目「社会連携プロジェクト」や、海外留学をはじめとする課外活動など、履修スケジュールへの影響が大きい科目を、学修計画に組み入れやすくなります。また、短期間で集中して濃密な学習が行えることも、クォーター制導入のメリットです。
クォーター制のメリット
- 自由度の高い時間割が組みやすくなる
- 社会連携型の科目や課外活動に参加しやすくなる
- 短期集中型の濃密な学習が行える
クォーター制導入後の年間スケジュール
- クォーター制の導入後も、セメスター制のスケジュールで開講される科目があります。
実学基礎科目、メディア学入門(1年次前期)、先端メディア学I/II(1年次後期・2年次前期)、メディア基礎演習(1年次後期)、プロジェクト演習I~XII(1~3年次)など
実社会の課題に挑む
「社会連携プロジェクト」
新カリキュラムの導入に伴い、新科目「社会連携プロジェクト」がスタートします。これは2年次後期~3年次後期内の1クォーターで、産業界や地域、海外(大学・企業)と協働して実践的な課題に挑戦する短期集中型のプログラムで、現代社会の一員に求められる思考力や問題解決能力を身につけることをめざします。一流のプロフェッショナルや学外組織の協力により進める複数のプロジェクトが用意されており、そのテーマは年々拡充される予定です。
社会連携プロジェクトの取り組み例(予定)
-
LIVEエンタテインメント動画配信プロジェクト
メディア学部の演習科目である「プロジェクト演習」の中で行われている、プロミュージシャンのLIVEや様々なLIVEイベントの映像コンテンツの制作や動画の配信などに、「社会連携プロジェクト」の履修者として参加。エンタテインメント産業の第一線で求められる姿勢や能力、次世代の映像メディアの活用技術を学びながら、自分が通用する部分に気づいたり、新たな課題を発見するなど、自己の成長につなげていきます。
-
ゲーム開発プロジェクト
メディア学部の「プロジェクト演習」の開講テーマのひとつ「インタラクティブ・ゲーム制作」と連携した活動に取り組んでいきます。東京ゲームショウ出展をめざすゲームの開発や、そのPRツールの作成、Webサイト開設、ブースの企画・デザインなど、多様なクリエイティブ作業を、ゲーム業界出身の教員の指導を受けながら体験的に学びます。
-
海外大学との連携プロジェクト
東京工科大学と以前から関係の深いアジアや欧州の大学と連携し、ゲームやCG、アニメなど、いろいろなメディアコンテンツの共同制作にチャレンジするプロジェクトを予定しています。
1セメスター(約半年)で複数の「プロジェクト演習」の履修が可能に
「プロジェクト演習」は、1~3年次の学生が学年の壁を超えて専門性の高いプロジェクトに挑戦する演習科目で、ゲーム、音楽、アニメ、デザイン、広告、CGなど幅広いメディア領域にわたる数多くのテーマで開講されています。
従来のカリキュラムでは、1セメスター(約半年)で1つのプロジェクト演習しか履修できませんでしたが、新カリキュラムでは1セメスターで2つのプロジェクト演習の履修が可能となります。これにより、たとえば自分の興味や学修目標に応じて、異なるメディア領域のテーマを学んだり、同じメディア領域の別プロジェクトを履修して専門性をさらに深めることも可能になります。
プロジェクト演習の開講テーマ例
先端ミュージッククリエーション/サウンドデザイン/VRコンテンツデザイン/クリエイティブ・アプリケーション/デジタルキャラクターメイキング/オリジナルCGアニメーション制作/インテブロ/健康メディアデザイン/地方創生アプリデザイン/実践的プログラミング基礎/人工知能実験室/インタラクティブ・ゲーム制作/シナリオアナリシス/サウンドクリエイター入門/Webサイト開発と運用の実践/デジタルコンテンツ表現/映画、配給・宣伝プロデュース ほか多数